本日、やっと部品が揃いました。
と言ってもアンダーグラウンドなやつだけですけど。
本当のオマージュはまだ部品が届きません。
とりあえず、部品を並べると…
ムーブメントは、MIYOTA8215のクローンです。
緑の潜水艦に入ってるのと同じメーカーです。意外と精度良かったんですよね~
値段はなんと、1200円ちょっとですw
巻芯の抜き差しだけ気を付ければ、壊れたりしにくいと思いますが、まぁ所詮激安ムーブなので期待は禁物です。個体差も大きいでしょうね。
こんなムーブメントです。
青いネジは青焼風塗装みたいです。皮膜が薄いのですぐ色が剥がれます。
まずはローターを外しましょう。
そうしないと文字盤側を上にして台に固定ができません。
ムーブメントホルダーに載せてみました。
文字盤を固定するネジが側面にあります。
あらかじめこのネジを緩めておきます。
MIYOTA8215は11時と6時の方向に干支足を差す部分があります。
いくつかある干支足を折って必要なものを残します。そして、リングのようなスペーサーを写真のように嵌めます。
リングに切り込みがついていてピタッと嵌まります。
最初はこれどこに使うのか分からなかったんですよね~
先ほど緩めたネジのところに干支足を指してネジを締めます。スペーサーを文字盤とムーブメントの間に挟んで、隙間がないようにして固定します。
この時に干支足がムーブメントの穴にぴったり嵌まるかと言うとそんなことはありません。
結構干支足は斜めに傾いていたりするので、良く観察してムーブメントに上手く嵌まるように少し曲げたりして調節します。
次は針を付けていきます。
中華製品は文字盤同様に完全でないことを前提に考えましょう。
今回も付ける前に良く針を観察すると夜光が裏側から側面にはみ出てます。
カッターの刃など使って削っておきましょう。
さて、時針と分針を付けました。
カレンダーがないので、時針は適当に付けました。そして時針に合わせて分針を付けます。
ピッタリ12で重なるように付けるのは意外と難しいです。
次は秒針です。
秒針を付けるのは、ムーブメント以外で時計を組み立てるときの難しい作業の一つです。
何せなかなか嵌まらないことが多いです。簡単に付くようなら簡単にとれちゃいますからね。結構しっかり嵌めないといけません。
私がいつも使うのは、爪楊枝と小さいハンマーです。秒針を軸にあてがって上から爪楊枝を立てて押さえ、軽くハンマーで叩いて挿します。
左手で爪楊枝を垂直に立てつつ秒針の軸とずれないようにしながら、右手で爪楊枝をハンマーでコツコツと叩きます。
叩くのはかるーくですよ。要は垂直をキープする手と、針を差し込む力をかける手を分けてるんです。
これを一つの手でやると、力加減や垂直が失われやすいので。
あくまで我流なのでお薦めはできませんけど。
針が付いたらクルリとムーブメントをひっくり返します。
そして巻芯を抜きます。
MIYOTAクローンでは巻芯の付け根のポッチを押すと抜けます。ポッチを押す時に巻芯は一番奥まで押し込んだ状態にしておきます。
ここまできたら、またクルリとムーブメントをひっくり返して文字盤を上向きにしてケースに入れます。
文字盤に埃とか無いかをよーく見ておきます。
ケースを上から被せるようにして載せてケースごとひっくり返せばケースに入ります。
この辺りのやり方は人それぞれでしょうね。
金色のスペーサーをケースに入れると文字盤を押さえる様に嵌まります。
このスペーサーを機留めでケースに固定します。
写真は、一番上のところに嵌めている最中です。
こんな金具とネジが2セットあります。
機留めを軽く留めて、巻芯の長さを調節します。
MIYOTAクローンは、以前にカンヌキ廻りを壊しているので、巻芯の抜き差しに注意です。
差すときもオシドリ(ポッチ)を押して差してます。一応予防と言うことで。
巻芯の調整が終わったので上下それぞれ固定しました!
巻芯の調整が終わってから機留めを本締めするのは、ネジ込みリューズを締めてみるまで巻芯の位置が正確な位置になっていないからですよ。ねじ込んでやっと正しい位置にムーブメントが固定されるので、そこで機留めを本締めしてます。
最後に忘れてはいけないのがローターです。ムーブメントに戻して留めます。
ローターがスペーサーなんかに干渉していないことを確認しましょう。
裏蓋を嵌めれば完成!!!
とりあえずストラップにしておきます。
駆け足で説明しましたが、こんな感じでシーマスターオマージュが完成です。
知ってる人には何てことない作業かもしれませんが、やったことがない人にチャレンジしてもらうきっかけになれば、というスタンスで書きました。(そうだとしたら、大分はしょってる?)
これはオマージュと言うよりコピー品?
という意見もあるかと思います。
まぁ、それは置いといて…w
次回は、使い心地レビューと、使った部品代をまとめましょう!