snkd97’s blog(G/N design)

snkd97と仲間たち!続編です。G/Nブランドの確立を目論みますw解る人には解る。解らない人にはちっとも解らない。そんな世界です。

エクワン風時計のフラッシュフィットのフィッティング

何かややこしいタイトルです。

フラッシュフィットのフィッティング…

まぁ簡単に言えば、

「弓カンのケースとの納まり」ってことですかね。

最近のブレスは無垢のフラッシュフィットが多いですね。

私はあまり好きではないんですけどね~

前から小振りなケースに無垢のフラッシュフィットが上手くつかないので困ってました。

症状としては、ケースよりフラッシュフィットが時計の正面側に飛び出してる状態になるという、本家ロレックスならありえない症状です。

 

本物と偽物の見分け方として、オマージュ(?)を作る立場として2つ難しい部分があります。

一つはベゼルインサートにつくルミナスポイント。

焼き魚の目のようなものは偽物。新鮮な魚みたいなのが本物。(こんなんでわかるか?)

これは結構偽物はすぐにわかります。

 

もう一つはフラッシュフィットとケースの隙間。

ここに隙間があったり、ケース形状との噛み合いに違和感があると偽物かと思います。

 

それくらいこの2つのポイントは本物の完成度が高く、偽物は追いつけない部分です。

 

話は戻して、このフラッシュフィットとケースの隙間をどうするかですが、無垢のフラッシュフィットの場合、曲げたりすることができないので削ることになります。

 

この削る作業、間違えるとフラッシュフィットがバネ棒を中心にくるりと回るようになり、失敗してしまいます。

 


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この写真ではよくわかりませんが、明らかにフラッシュフィットが飛び出してますw

 


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わかります?

この部分です。

 


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イメージとしては、上の図みたいな状態を下の図みたいにしようという流れです。

時計の正面側の接点を中心に裏蓋側を削って回転させるイメージです。

正面側も回転の中心をずらすために少し削ることもありえますが、ケースとの隙間を見ながら慎重に。

 


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裏蓋側は主にマーキングした部分を削るのですが、ここがケースに引っ掛かっていることが重要なので、この形状を崩さないように削ります。

 

上手く伝わらないかもしれませんね!


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もう一回説明します。

裏蓋側を削るんですが、ケースに引っかかる部分をうまく再現するんです。

やってみると結構難しいですね…

小さな金属ヤスリでゴリゴリと時間がかかります。

削り過ぎはそもそも厳禁という…

なんとも難しい作業です。

 

この裏蓋側の引っ掛かりがないと、フラッシュフィットがくるりと回ってしまいます。

だけど削った分は隙間が開くだろ?と思う方、鋭いです。

この隙間を埋めるために太いバネ棒に変えるんです。

 

でも勿論、そんなの知れてる寸法なので完全に解決できないかもしれません。

だからほんの少しの改善になるかもしれません。

 

ということで、チマチマ削っていくと少しずつ症状は解決に向いますが、どこまでやるかですね。

 


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これくらいまで改善しましたが、まだまだです。

此処から先はまだ詰められると思いますが、私の場合

「ま、こんなもんかな!」

っていうことで、自分で納得したので完了ですw

明らかに飛び出してた時からは、凄く良くなってます(比較写真がないんですけど)。

 

ただ、どこを削っていくと良いかが少し見えたので、同じ症状でお困りの方のお役に立てばと思います。

 

削りすぎて、フラッシュフィットが回転するようになってしまうとお手上げです。

太いバネ棒を探して解消するしかありません。

この辺、注意が必要です。

 

失敗しても苦情は受け付けませんよ〜!

まぁ、飛び出たフラッシュフィットに耐えられるかは皆さん次第ですけどw(煽るな!)