https://blogs.yahoo.co.jp/shuku1002/56954490.html
ロードマチックと一緒にケース洗浄をしたキングセイコークロノメーター。
入れ歯洗浄剤でガラスとリングが分離したかというと……全然無理。
前に父のキングセイコーで試した「熱する」作戦をするため熱湯に何分間か浸けてみてもやはり無理。
しょうがない……力付くで……
圧入機で、グッと外すと、ぱこっと音がして……
割れました。(またかよ!)
割れかたが、ガラスの厚み方向に剥離する形で割れて、その後に薄くなった部分がバキッと割れている。
一部分は薄く剥がれたガラスがリングに固着してる……
どんだけ強い接着なんだよ。
結局、薄く剥がれたガラスをリングから剥がすことができず、最終手段として、リングごとガスレンジの火で炙りました。
結果、接着剤が茶色く溶けて(燃えて?)ガラスの破片を取り除くことができました。
ここら辺は必死だったので写真がありませんw
で、いきなりケース完成ですw
ベゼルがまだはまってませんが。
リングをガスレンジの火で炙ったので、リングに接着剤の焦げがつき、再度入れ歯洗浄剤に浸けて洗浄し、その後爪楊枝でこびりついた焦げを削り落としました。
その後にリングにサファイアガラスをパッキンを使って嵌めようかと思いましたが、リングのガラス受けの奥行きが無さすぎて断念。接着することにします。
ガラスの接着には専用の接着剤……
……あ、持ってないw
えっとー似たもので代用すると、100円ショップのUVレジンをリングにたっぷり塗って、そこにサファイアガラスを置いてUVレジン用の紫外線照射機の中へ。
青い光のでる小さな機械です。日焼けサロンのカプセルの小さい奴ってことかな?
紫外線照射機が無い方は、ガラスを載せたリングをそっと持って日焼けサロンに行けば良いですw
いや、日光でも固まるらしいですよ、多分。(適当w)
で、はみ出したレジンは爪楊枝で小削ぎ落とします。セイコーの専用の接着剤は小削げるかわかりませんが、レジンであれば可能です。爪楊枝は便利ですね。いつも多用してます。
接着強度は……さわった感じちゃんと付いてます(適当ww)
と、ここまで余裕がなく写真はありません。
ムーブメントを入れてみたところです。
横から見るとガラスが出っ張ってなくていい感じです。なんだか随分印象が変わりました。
ちなみに純正のガラスだとこんなです。
元のガラスの「ドン!」って感じの出っ張りではなく、ほんのり出てます。
ベルトも黒革にして(ロードマチックから横取り)、どこのどんな場につけていっても大丈夫な、所謂「国産・白文字盤・3針・黒革ベルト」の完成です!
え?「国産」て関係あるかって?
すいません、私がつけましたw
今回やってみて気づいたのは、結構リングの接着面積が大きくて、リングを綺麗に磨いてからガラスを貼らないと、意外と接着面が見えるんだな、とわかりました。
セイコーの純正ガラスだとエッジにカットが入ってるので、この接着面はあまり見えません。(見えてても分かりにくい)
フラットなガラスやドームをいれる場合には、リングの接着面をよく磨いておくことが必要ですし、接着剤をたっぷり使って、気泡などが残らないようにすると良さそうです。(だから私はたっぷりとレジンを塗りました)
接着面に対して部分的にしか接着剤を塗らなかった場合、接着剤を塗った輪郭がガラス表面から見えるかもしれません。(多分見えます)
接着剤が乾いたらガラスの周辺にはみ出た接着剤(レジン)を爪楊枝でゴリゴリと削り落とします。
サファイアガラスとステンレスには傷が残らないので思いっきりゴリゴリとやっちゃってください。爪楊枝の届く範囲のレジンを綺麗に削り落としたら完成です。
そんな部分を気にしておけば、なかなかスマートなサファイアガラスのキングセイコーがつくれるんじゃないでしょうか。
黒く見えるガラスのエッジの内側にある1mm幅くらいのリング状の部分が全部接着面です。結構見えるでしょ?
ちょっとしばらく使ってみるかな?
写真はちゃんと撮らないとダメですね…