世の中はコロナ禍で、日本の来週どうなるんでしょう。
そんな今日ですが、とても暖かくて良い天気でした。
これまで書いたSNZG15のカスタムについて走馬灯のように回想しましょうw
SNZG15です。いわゆるセイコー5スポーツです。
もとの時計こんなやつです。
この時計の特徴としては、大きなガラス面を持っていることです。
この大きなガラス面を目一杯使った文字盤を入れてみたくなりました。
当初はこんなカスタムを施していましたが、「なんか違う」という思いもあり、思いきったカスタムに走りましたw
風防のガラスは直径35mmです。
今回使ったのはダブルドームの35×2.7×1.5の中華製のサファイアガラスでした。
エッジ部分で1.5mmと薄目ですが、使ってみるとピッタリだな、と思いました。この厚さだと随分安かったんですよね。
まず、SNZG15をバラシます。
ベゼルをはずすと黒いチャプターリングが外れます。チャプターリングはガラスを外しただけでは外れません。
この写真はベゼルがついたままです。
さて、主役となる文字盤です。
もちろん、セイコー5製だと28.5mmのものしか見つかりません。セイコープレザージュとかの文字盤も考えたのですが流通量がなく高価なので、安く手に入るmiyotaムーブメント用の文字盤にしました。
もうね、値段が雲泥の差ですよ。
Ebayで33.5Φの文字盤を買いました。
ケースの裏側からは入りませんw
表から付けます。
今度はケースの加工です。
ベゼルを外してケースの文字盤を受けるところをゴリゴリと削ります。
目安は、12時と6時のところにあるチャプターリングを止める穴がなくなるくらいまで削ります。
こんな感じでドリルで削ります。
マジかよっ!って思いますよね?
えぇ、お薦めはできませんよ、これ。
削る量が足りないと針を固定できません。
この写真は削る前の状態です。
しっかり削るとこんな感じ。
ムーブメントを入れたところ。
ケースもサテン調と言うか、ショットブラストだったのを、磨いてポリッシュ+ヘアラインに。
アーミーな感じからラグジュアリーな感じに変更です。(自己満足!)
そんで、両面テープ貼って…文字盤を固定する準備です。
周辺を黒く塗ったのは反射で中が見えてるかと思いましたが、気のせいでしたw
さて、針を付けましょう。
文字盤が大きくなって、セイコー5の針では長さが足りません。
そこで、セイコーの上位機種のものを探しましたが、やっぱり高いのでmiyota製です。w
miyotaの針なんでそのままは付きません。
が!
時針は、そのまま付きます。
分針は、グラグラなので瞬間接着剤を点付けします。(オイ!)
秒針は、入らないので、無理やり打ち込みます。(コラ!)
文字盤載せて、針付けて~♪
ベゼルはシールで固定します。100Yenショップのシール材で止めます。
防水性?さぁ?どうなんでしょw
しっかり付ければそれなりにあると思います。
日常使いで水が入ることはありません。意外と固着力が高いので、外すときに苦労します。
はい!
本体は出来上がり!
詳しくは各回のブログで。
試行錯誤したり、戻ったりしてますけどw
革ベルトはパンチングレザー調に。
何故パンチングなのか?
それは私の趣味)キリッ
裏側を張り合わせて縫います。
金属加工からお裁縫まで、時計のカスタムは総合的技術と感性が大事ですなぁー。
こんな感じ。
こーんな感じ。
苦労した点は、ケースの加工と分針の取り付けですね。
ケースをゴリゴリ削るのは、精神的にも肉体的にも大変ですw
アホですよね、ホントに。
こんな苦労しなくても…って思いますけど1点とても大きなメリットがあります。
凄く薄い。
裏ぶたの部分は厚みが多少ありますが、文字盤を表から付けるので裏ぶたが小さくて済んでいて、横から見たときのボリューム感がないのです。
これは、同じような文字盤の大きさの時計には真似できないメリットです。
ボリューム感もないので凄く軽い。
Ebayで色々な部品を調達しながらカスタムをしていますが、miyota製の部品は凄く安い。
セイコー製はそれなりの値段がする。
品質の問題なのか分かりませんが、miyotaムーブメント用の部品で揃えれば半額くらいで揃うんですよね。
じゃ、ムーブメントだってmiyotaでいいのでは?( ゚ロ゚)!!
あれ?ケースだってmiyota用のは、安くいっぱい売ってるぞ!
と気付き、セイコーの時計をカスタムする、というこれまでの基本的スタンスが、セイコーに拘らずムーブメントやケースから安価で買いそろえれば、安価に自分で時計作れるんじゃないか?
ということに気づきました。
え?そんなのみんな知ってた?
ただし、海外から部品を買うのは何だか心配ですよね。
でも、部品で買えば、高くても数千円だし、ダメでも諦め付くかな?(いや、そうでもないかw)
ということで、これまでのセイコー製を弄るという枠から、何でもありの世界が見えてきました。東京湾の防波堤から太平洋を眺めている気持ちです。
さて、どこに向かうのか、流れ着くのか、漂流して東京湾に押し戻されるのかw
楽しみですねぇ。