先日届いた36ミリのエクスプローラーオマージュケースには、白文字盤か黒文字盤か悩んでいたのですが、白文字盤を入れることにしました。
とはいっても、MIYOTA8215用のケースなので、7s26が入るのか?という問題があります。
最初の課題はムーブメントが入るかどうか。
このケースの対応ダイヤルは29ミリ。
ということはケースの内径が約29.5ミリくらいあります。
7s26の外径は29.5ミリ。ギリギリ入ると思います。
どうしても入らなければ、ムーブメントを包み込んでる樹脂カラーの外径を削ってあげればいいのです。
第一関門突破です。(頭のなかだけで突破するな!)
続いては、巻芯の位置やフィッティングです。
まずはムーブメントと文字盤をケースにいれてみます。
そして巻芯を刺して位置を確認します。
やっぱり!
巻芯は文字盤側にずれてます。
MIYOTA8215は7s26よりも0.6ミリ文字盤と巻芯の距離が長いので、MIYOTAケースに7s26をいれると巻芯が0.6ミリ文字盤側に寄るんです。
そんなときは…
このスペーサーを使ってましょう。
これはケースの文字盤を受ける部分と、巻芯の距離を調整するアイテムです。実は汎用のガスケットです。確か風防用だったかと思います。中村時計材料店でいろいろな寸法が売っているものの一つです。
外径29.3ミリ内径28.6ミリなので、ケースの文字盤を受ける部分に嵌めてこのガスケットで文字盤を受けます。
ガスケットを嵌めたところ。
白いワッカがそうです。
この状態で文字盤とムーブメントを入れてみたところ、今度は裏ぶた側に巻芯が偏ってます。このガスケットの厚みは0.8ミリなので少し分厚いんですよね…
何かいいものないかな?と考えていたときに0.6ミリのPP板があることを思い出しました。
この厚みに合わせてガスケットを削ろうかと…いや、難易度高いな…と試行錯誤している時に、
「このPP板でスペーサーつくれはいんじゃね?」
と、MODの神様からのアドバイスが!
(空耳?耳鳴り?病院行けって?)
0.6ミリの板を0.6ミリ幅に切り落とします。
難しくないですよ、断面が正方形になってればいいんですW
こんな感じ。
これをケースに入れてみる。
こんな感じ。よくわかりませんねw
これで巻芯の位置はクリア!
第二関門突破!
最後は裏ぶたが閉まるかどうか。
取り合えず閉めてみよう。
…閉まらないw
原因はムーブメントの樹脂カラーと裏ぶたが接触している。
なんだ、そんなことか、とムーブメントを取り出して樹脂カラーの裏ぶた側を1ミリくらい削ります。
樹脂カラーはこんなやつ。
これの上側の出っ張りと、一皮をカッターで切り落とします。
え?問題ないかって?
…さあ?
「直ちに影響はないっ)キリッ」
と、東日本大震災時の民主党のコメントでも引用しておきましょう。
無事、裏ぶたも閉まるようになりましたが、ローターが干渉していないかが気になる。
裏ぶたをしっかり閉めて、時計を振ってみる。
シュイーン!!!(ローターの回る音)
オッケーです!蓋の閉まりも大丈夫。
実は一番恐れていたのが、裏ぶたとローターの干渉でした。
今回のように薄いケースだと心配です。
でも、第三関門突破です。
ということで、無事にムーブメントスワップ完了です。
さぁ、出来たものは…
小降りながら、雰囲気は抜群にいいです。
以前のホワイトアウトは秒目盛りの外側の空白部分が気になっていたのですが、解消されました。
以前の。
今回。
うんうん、いいですねー!
とっても気に入りました。
デカアツが着けたいときは、ヨット先生とか使えばいいかな。
ということで、一旦終わり!