前回のブログでベゼルをはずしたキングセイコー。
この個体は父からもらったもので、不動のもの。
いつか自分でオーバーホールしてやろうと置いてある。
風防もガリガリに傷ついていて、このままでは使いたくない。
以前に風防のガラスをリングから外そうとして外せなかったのだが、このガラスをリペアしてSNX993に使いたい。
このガラスはカットガラスになっていて厚みもあるので、SNX993につけるとよく似合う。
同じ新品のガラスを購入すると、一枚3500円。他にも2つあるキングセイコーの風防も傷が多いので、自分で直す技術を習得するための練習をしたい。
ベゼルを外すとリングつきのガラスがあり、さらにその下にガスケットがある。
写真には写ってないがさらに文字盤の回りに金属リングが一枚入っている。
このリングつきの風防ガラス。
熱すると外れるという情報があり、以前にドライヤーで熱してみたがガラスは外れなかった。
そこで今回は沸騰したお湯に漬け込んでみた。
鍋に放り込んでグラグラしないのは家族の了解がとれなかったからで……
沸騰したお湯を入れ換えながら10分くらい熱してみた。
ピンセットで摘まみ出して厚手の布で持って、エイッとガラスを押してみると……
……外れませんw
次の手は薬品です。
除光液に漬け込んでみましょう!
臭いが出るのでラップで蓋をしてます。
こちらも10分くらい浸けてみて、ピンセットで摘まみ出して、エイッてガラスを押してみると……
……やっぱり外れない!
うーむ。
最後の手段か……
ガラスの周りのリングはベゼルに押さえられるようになっていますが、ガラスは接着でリングにくっついているだけです。
そこで、ベゼルをひっくり返してガラスの上から被せるとガラスは干渉しませんがリングが引っ掛かります。
この状態で圧入機でガラスをベゼルに押し付けるとリングとガラスが分離するはず。
……言葉だと分かりにくいですね!
まぁ、仕方がない……
この方法でガラスをエイッと押すと、パキッという音とともにガラスが……
ガラスが……
外れましたよ!w
やれやれです。
また、やってしまったかと思いました……
このキングセイコーのカットガラスは磨くので代わりにSNX993のペラいガラスを軽く嵌め込んで、輪ゴムで縛っておきました。
また、近いうちにこれもどうにかしないとね。(不動だけど)
ところで、キングセイコーの機械を取り出そうとしたのですが、文字盤とケースの間に見えるc型のリングが回転しないので取り出せません……
2時と4時のところが端部になってるリングです。
これを回転させると機械が取り出せるんですが……
うーむ。困った。